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七夕 〜七夕の風物詩のひとつ、梶の葉売り

2023.07.15

和紙で作る、七夕飾り。

大人になってからは、何となく遠い存在になってしまう七夕。今年は和紙でささやかな飾りを作り、星に願いを掛けてみては如何でしょうか。


星に祈る、手習いの上達。

日本の七夕は、「古事記」に登場する「棚機津女(たなばたつめ)」の伝説に由来すると言われています。村で一人選ばれた巫女が、水辺の機屋にこもり、身を浄めて布を織って、七月六日に到来する神様を迎えるという行事が行われていました。
一方、中国では、織女と牽牛の二星が一年に一度、天の川を渡ってつかの間の逢瀬を楽しむという伝説があります。織女は、機織りや針仕事を司る星なので、唐時代には織女星に裁縫の上達をお祈りする儀式が行われました。
この故事が日本に渡り、同じ織姫や、水をテーマに持つ「棚機津女」の伝説に触れて、現在の七夕の行事となったのだと考えられます。江戸時代には、機織りだけではなく書道や手芸全般など幅広い手習いごとの上達を祈る儀式になりました。寺子屋の普及により、庶民の間で詩歌を書いた短冊や五色の糸を、笹竹に飾って星に祈る風習が生まれました。童謡の「たなばたさま」の「笹の葉さらさら 軒端にゆれる」に歌われる竹飾りは、この頃から徐々に広まっていったようです。


学芸の上達を願って

梶の葉かざり

七月七日の朝、芋の葉に降りた露を集めて梶の葉に詩をしたためると、学芸が上達するという言い伝えがありました。
この風習から、江戸時代には、七夕の前夜に梶の葉売りが町を歩き回り、風物詩の一つとなったと伝わっています。
梶の葉には天の川を渡る船の「舵」の言葉が掛けられており、現代でも七夕飾りには欠かせません。

作り方

型紙に沿って、緑色の折紙を梶の葉の形に切り取ります。
(左の図をクリックするとPDFが表示されます。プリントアウトして型紙にご利用ください。)

針で糸を通し、輪にして結びべばできあがりです。

願いごとをしたためる

短冊

七月六日の夕刻、五色の短冊に詩歌を書いて笹に吊るすと、願いが叶うとされていました。
ここでは、小さな紙片を色とりどりに散らした[七夕紙]の一筆箋を短冊に見立て、願い事を書いてみましょう

作り方

一筆箋の上方中央に穴をあけます。

糸を通し、輪にして結べばできあがりです。

短冊を照らす

提灯

提灯は、星に願いが届く様に、短冊を照らします。
ここでは榛原で取り扱う五色の「七夕紙」を使いますが、折り紙や、千代紙を使っても綺麗に作る事ができます。

作り方

七夕紙を半分に折ります。

輪の部分に1センチ間隔で切り目を入れていきます。

紙を開き、くるりと丸めて両端を重ねて糊付けします。

形を整えて、できあがりです。

染め紙を使って

モビール

伝統的な七夕飾りに加え、染め紙のモビールの作り方を紹介します。
両面に色のついた、染め紙の折り紙を使うと、カラフルに可愛く作ることができます。

作り方

サークルカッターを使って、染め紙を直径5cmの円形に切り抜きます。

ばらばらの色の円を3つ重ねて、中心一か所でホチキス止めします。

上記の3枚組の円形染め紙をたくさん作ります。

針と糸で円を繋げればできあがりです。沢山作って、簾のようにかけても綺麗です。

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