暑中見舞い 〜清涼をもたらす夏のモチーフ
2023.07.14
涼を送る
汗をかきながら家路に着いた日も、郵便受けに爽やかな夏のお便りを見つけると、疲れも吹き飛ぶような嬉しい気持ちになりますね。
この度は、暑中見舞いの由来や送る時期、文案などをご紹介します。
暑中見舞いとは
一年で最も暑い時期に大切な人の安否を気遣う
暑中見舞いの起源には諸説ありますが、一年を半ば過ぎた夏時期の贈答文化に由来していると考えられます。
かつては、この時期に一族が供え物を持って集まり、先祖の霊を祀ってこれまでの無事を祝いました。その風習が時代を経てお世話になった方への贈答習慣につながり、さらに簡略化されて書状を送るようになったと考えられます。
明治期以降に郵便制度が整った後は暑中見舞い、残暑見舞いという形で定着しました。
現在も、一年で最も暑い時期に大切な人の安否を気遣う 習慣として受け継がれています。
暑中見舞いを送る時期
小暑から立秋の前日まで
暑中見舞いを送る時期は、二十四節気の小暑から大暑を経て、立秋の前日まで。
立秋から8月31日までは残暑見舞いとなります。相手の手元に届く日数も考えて投函するようにしましょう。
暑中見舞いの文例
暑中見舞いには明確なルールがありません。相手への気遣い、自分の近況の報告など自由に書きましょう。
暑中お見舞い申し上げます
お庭の草取りにお忙しい事と存じます。
私は元気でジョギングを続けています。
来月の同窓会を楽しみに!
それまでお元気でね。
お元気にお過ごしですか。
先日は、たくさんにサクランボをお送りくださり、ありがとうございました。
宝石の様にきれいな実を皆で美味しく頂きました。
夏休みに箱根に来ています。
風が冷たくて気持ち良い。
叔母と久しぶりの2人旅です。道端のおだまきを摘みました。
紫の小さな花とエメラルド色の葉っぱがきれいです。
思い思いに筆を走らせ、大切な人へ一枚の涼を送りましょう。