1月:七福神
新年明けましておめでとうございます。
榛原の本年の営業は1月5日(月)10:00~ですが、一足先に新年のご挨拶に代えて、榛原に伝わる七福神の図案のご紹介をしたいと思います。
日の出とともに、宝舟に乗って現れる七福神様は、あらゆるものに福をもたらして下さるとして、古くから日本で大切に祀られています。
年賀状や熊手の題材としても愛好され、特に新年に目にすることが多いのではないでしょうか。
ここでは、七福神として祀られている七人の神様をご紹介致します。
①鯛を抱えた恵比寿様は、「大漁追福」や「商売繁盛」をもたらすとされる漁業や商売の神様です。
②米俵に乗って打出の小槌と宝袋を担いだ大黒天さまは、財福、出世の御利益があるとされています。
③宝塔とやりを持つ毘沙門天様は鎮護国家の神様とされています。悪霊を退散させ、福を与えてくださいます。
④紅一点の弁財天さまは、美と知恵、音楽、財運の神様です。蛇を従え、人々に財や富をもたらす女神さまとして、祀られています。
⑤頭の長い福禄寿様は、もとは道教の神様で、福徳、人徳、長寿を授けてくださいます。
⑥大きな袋を背負った布袋様は唐の時代に実在した御坊様がモデルとなっているようです。開運・良縁・子宝の神様とされています。
⑦そして、白髭の寿老人は三千年の長寿を保つ、健康・長寿・幸福の神様です。鹿を従えて、人々の難を祓う団扇を持って現れます。
このように、様々なお力をもって福を与えて下さる七福神。
榛原にも、様々な図案が残っていますが、中でも柴田是真筆の木版摺の宝船図は、ぽち袋や絵はがきに復刻されて、現在も販売されています。
原画には、回文(始めから読んでも終わりから読んでも同じ文)の和歌が添えられています。
永き世の 遠の眠りの皆目覚め
波乗り船の 音の良きかな
(ながきよの とおのねぶりの みなめざめ
なみのりふねの おとのよきかな)
この和歌は、室町時代よりしばし宝船図と組み合わされ、江戸時代以降、「宝船の絵」と、「回文」を枕の下に敷いて寝ると、良い初夢が見られるという言い伝えが民間に広がりました。