榛原とはabout / history

日本橋にのれんを掲げて二百年
榛原(はいばら)は、東京・日本橋で二百年以上つづく和紙舗です。
文化三年(1806年)に江戸日本橋際にて和紙小間物販売を開始。大正八年二月、株式会社に改め今に至ります。
現社長 中村達男は、初代より数えて七代目となります。

榛原の歴史
私たち榛原(はいばら)は、日本の伝統文化である和紙を時代に変わることなく創業1806年から今日まで提供しつづけております。商品に添えられている榛原の商標は、創業以来守り続けている品質の証でございます。

聚玉文庫について
榛原が守り伝えてきた紙の文化は、今日「聚玉文庫」として集積され、古きものを現代に、そして次の時代へ受け継ぐための調査・保存活動が行われています。
所蔵資料は、肉筆画、摺り物、画稿、版木、千代紙、彫刻などの美術工芸品、江戸期よりの書捷時代の書籍類、原稿などの文献資料を中心に、明治大正期を中心とする歴史的な資料を保管しています。

郵便事業と榛原
これまで、二つ折りはがきの製造はすべて紙幣寮と思われていました。ところが最近当時の資料をたどり、紅枠はがきを除く脇付きはがきと脇なしはがきは、日本橋にある紙商・榛原直次郎に製造させたと確信するように。
- 紙商「榛原直次郎」について
- 郵便創業期の記録「郵便切手類沿革志」
- 樋畑雪湖による榛原直次郎の調査
- 二つ折りはがきの発行の経緯
- 郵便切手沿革志付録諸表および駅逓年報
- 「切手/紅枠はがき」と「脇付き/脇なしはがき」の印面の相違について
- 明治6年末の紙幣寮の情況と7年以降の大改革
- 印刷について

近代日本の画家と榛原
明治初期を代表する2大画家、東都画壇の両大関と結城素明氏が言はれる様に――世界美術全集所載――柴田是眞、河鍋暁齊の両先生が榛原のために実に多くの作品を物され、殊に摺物として団扇絵、熨斗絵、襖形など非常に立派な物が沢山にできました。現今和洋画の大家が是を蒐めて珍重せらるるのを見ても如何に結構な物であったかが窺われます。